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2008年4月 2日 (水)

四季の「ミュージカル李香蘭」を観て

劇団四季の秋劇場で「李香蘭」を観てきました。

先ずこの舞台を歌で説明し進行役となる川島芳子役の濱田めぐみさん…この人の演技にも歌にも余裕を感じました!…身体いっぱいに気持ちを篭めてストーリーを説明する唄いっぷりが素晴らしく文句なしに絶賛でした!



この物語は1920年後半から1945年までの日本と中国の暗い過去を背景の狭間で李香蘭と言う一人のスターの辛く苦しかった時代を描いた舞台でした。


日本人の父の志を継ぎ日本と中国の架け橋となりたいと父の親友の中国人の養女となった李香蘭でしたが日本による満州国の支配で起こった…罪もない農民の虐殺などで中国人の怒りを買い抗日運動が起こる。


一緒に生活を共にしてきた義理の姉(愛蓮)からは日本人と戦うためにと別れを告げられたり、次第に満鉄の爆破事件などによる満州事変~日中戦争へと発展していき兄の様に慕っていた杉本とも出兵で別れなければならなかったりする中で、



日本軍は大陸政策を正当化するために満州映画教会を設立し美声と流暢な中国語に目をつけられた李香蘭は唄う中国人として売り出され次第に日本やアジアでの人気が高まっていきます。



中国と日本の狭間で辛く悲しい思いをしながらもミュージカルスターとして日本の国民からも圧倒的な人気を得て全国を一斉を風靡するようになるのですが、


そのために終戦を迎え漢奸(カンカン)の罪に問われ…(カンカンとは祖国反逆者、つまり中国人でありながら中国に反抗し例えば日本に協力する宣伝活動や機密事項を通報するなどの売国行為を言うことだそうです。)裁判にかけられ義理の姉の証言などにより日本国籍を立証する事が出来ほっとしながらも法廷での憎悪は消えず、




李香蘭は自分を生み育んでくれた中国への愛を切々と唄い若さと無知ゆえに侵してしまった過ちを詫びるのです。


そして判決では「憎しみを憎しみで返すなら争いはいつまでも続く。



徳を持って恨みに報いよう」と言う裁判長の言葉で終わりとなりますが…観ていて本当に涙がポロポロで…この裁判場面もですが他にも農民を銃で惨殺する場面や真珠湾攻撃前日の場面では若い兵士達一人一人が出兵前に親や家族に別れの言葉・さらに映像場面で戦艦を撃墜する場面・死体が放置されている場面・骸骨の山など…



目を覆いたくなるような場面を観ていて拭っても拭っても涙が溢れでて舞台が終ってからは涙で赤くなった顔をみられるのが恥ずかしいほどでした。


日本の過去で侵した罪の重さを舞台を観て改めて感じ日本人として辛い作品ではありましたが見応えがあり感動!感動の舞台で素晴らしかったです!




川島役の濱田さんを初め李香蘭の野村玲子さん・そして李愛蓮役の五東由衣さんの歌が素晴らしく男性女性のアンサンブルも文句なしに素晴らしかったです!





そして♪月月火水木金金~や♪蘇州夜曲・♪夜来香~♪海ゆかばなど聞き覚えのある曲も何曲かあり懐かしい気持ちがしました。



今回はお席も良く一番前列のど真ん中で観劇する事が出来ました…その所為か感動も大きかったのかも知れないのですが、時代的にも合っていて興味が倍増だったのかも知れない。


そんな訳で最近だんだん四季の舞台に魅力を感じてきている自分です。


これから「異国の丘」や「南十字星」等もあるのでチケットを取ろうかなと楽しみにしています。



今回初めて判りやすく書かれた浅利慶太さんの脚本と演出の上手さを感じました。


そしてこの作品の意図するものは?と考えた時…多分浅利啓太さんは戦争の悲惨さを多くの人に知ってもらいたくて書かれたのだろうと思えました。

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