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2013年5月26日 (日)

星組の「長崎しぐれ坂」を観て

久しぶりに2005年星組の「長崎しぐれ坂」を観ました…劇場でも見て居るし、映像でも何度か観て居る舞台ですが、良い舞台ですね~!


この作品は榎本滋民原作「江戸無宿」を植田先生が脚色・演出された舞台でしたが、やっぱり植田伸爾先生の舞台って良いですね~!


作品が良くて~演出が上手くて~曲が素晴らしくて、出演者が揃うとこう言う素晴らしい舞台になるのかと実感した舞台でした!


先ず一番に感じるのは劇中で何度も繰り返し唄われる吉田優子先生の♪神田慕情~と♪長崎しぐれ坂~の主題歌がどちらも舞台にピッタリな情感を感じさせてくれて、観終わった後も頭の中を曲が流れます!


日本物と言っても、長崎の唐人屋敷で起こる様々な出来事を中心に、江戸無宿の極悪人伊佐次(轟悠)と長崎奉行所の下っぴきの卯の介(湖月わたる)が主人公の舞台で、いつもの美しく華やかな世界からはかけ離れた舞台ではありますが…


鳶頭や芸者さん達が登場するプロローグの神田祭りや、劇中の精霊流しの踊りのシーンでは~日本の情緒をたっぷり感じさせてくれて、日本物が大好きな私には嬉しい舞台でした!


20
年と言う時の流れで境遇の変わってしまった幼馴染の3人が唐人屋敷で出会って、郷愁への思いで心を交わしたり、面倒見のいい唐人屋敷の人々との繋がりなど…そこで織りなす唐人達との恋模様。


極悪人達の荒れた長崎訛りからは、およそ宝塚らしさを欠いた舞台と思えるけれど、単なる捕り物ではない男の友情に最後は胸が詰まる思いがする素晴らしい舞台です。


伊佐次役の轟悠さん…江戸から逃げてきた凶状持ちで、今は唐人屋敷にかくまわれて居る身の伊佐次役を演じて居ましたが、歌は上手いし、こう言う日本物のトドさんって、男前で~着流し姿が良く似合って~すごい貫禄で~、最後に祭りの人混みを掻き分け頬っ被りをして逃げる姿は、まるで鼠小僧、次郎吉のようで~カッコ良かった!


らしゃに死なれた後、周囲に八つ当たりする伊佐次には心の弱さを感じますが、おしまに裏切られても、卯の介にあれだけ囲いから出ない様~説得されたのに、卯乃介の願いも虚しく~唐人屋敷から抜け出す伊佐次…囲いから出れば殺される事は判っているのに~どれだけ強い郷愁への想いだったのだろうと思いました!


最後の船の上でどこまでも逃がしたい卯之助の気持ちも虚しく、撃たれて腕の中で息絶える最後が切なかったです!


下っぴきの卯之助を演じた湖月わたるさん…この人の唄う歌も味があって好きですね~!

奉行所の同心でさえ簡単には入れなかった唐人屋敷に、卯之助だけは唐人さんにも優しくされて、江戸から執念深く伊佐次を追って囲いから出る所を待っていたのかとばかり思っていましたが、実は違ったのですね~!


幼い頃、何時も助けてくれた恩を忘れずに~伊佐次を囲いから出さない様に見張っていたとは(@_@)…土下座してまでも伊佐次に囲いから出ない様懇願するシーンは「そうだったのか!」と、何度観ても胸が熱くなるシーンです!


それに伊佐次に告げ口したのは二人を獄門におくりたくなかったから~なんて、何と優しい卯乃介~(-.-)足を引きずりながらの役でしたが、幼友達を守ろうとする優しさを強く感じました!


おしまを演じた檀れいちゃん…プロローグの粋な芸者姿が美しい事!見取れてしまいましたが、ほんとに宝塚の美人さんとしては屈指の人ですね!


その檀ちゃんが演じるおしまさん…伊佐次と卯之助とおしまは幼馴染…今は堺の商人・和泉屋庄兵衛の囲われ者…長崎の唐人屋敷で20年ぶりに伊佐次と出会ったおしまは、次第に伊佐次へ想いを寄せて行きますが、郷愁に駆られて、江戸へ逃げようと約束したのを卯之助に見破られ、伊佐次を裏切る結果となってしまいます。


しかしその卯之助、二人への妬みでは無かったんですね~!何とか二人をいい方向に導きたかったようで…。


らしゃを演じた安蘭けいさん…唐人の娘(白羽ゆり)を愛する優しい男を演じて居ましたが、兄貴分に逆らいたい強い気持ちが囲いから出たい気持ちに繋がって~騙されてしまうんですね~!唐人屋敷に戻ってきたけれど…最後皆の見守る中で息絶えて哀れで、ここも感動のシーンでしたね~!とうこさんの銀橋で唄う歌が上手くて~すごく心を感じました。


唐人屋敷内の居酒屋の亭主に英真なおきさん・伊佐次の女に万里柚美さん・長崎奉行同心に立樹遥さん・伊佐次の子分に真飛聖さん・同じく子分に涼紫央さん・居酒屋の亭主の娘,芳連に白羽ゆりさん・伊佐次の子分に柚希礼音さん・芳連の友達に陽月華さん等が出演されて居ました。


伊佐次の子分役の人はビジュアルも言葉も全て宝塚のイメージからは大きく逸脱して居て驚きですが、こう言う舞台だからしょうがない様で、


まとぶんの長崎なまりのセリフが良く分からなかったです(*^_^*


当時はまだ若かった柚希さんが観れたり、白羽ゆりさんと陽月さんもすごく可愛かったです!


以前観た時の感想はこちら

 

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コメント

お~dkさんこんにちわ~!
ほんとあの作品ちょっと宝塚らしからぬ作品ではあったけど、男の友情…良いですよね~!わたるさんの演技上手かったと思います。結構好きでしたね~!
トドさんもわたるさんも最高に良かったですよね!とうこさんも歌うまだし、日本情緒たっぷりで、いつも感性が同じだそうで…良かった~!最近はあ~言う作品が少ないですよね!100年に向けてもっと日本物を多く公演して欲しい気持ちでいっぱいです!何てったって日本人ですもの(*^_^*)
いつもコメント有難う御座います(^.^)/~~~

先日スカイステージで観ましたが、深夜に一人で泣きました。
いのさんのおっしゃる通り 作品良し 配役良し 音楽良し・・・
瞳子ちゃんのぎんきょうでの歌はそれは素晴らしく あの人の歌は魂がこもっていますね。
わたさん トドさんもう素敵で素敵で。
わたさんってあんなにお芝居のうまい方だったっけって感心しました。
とにかく 素晴らしいお芝居でした。

いっつも感じることですが いのさんと感性がおんなじで驚きます。

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