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2014年1月21日 (火)

明日海りお主演「春の雪」を観て。

三島由紀夫の長編小説より月組の「春の雪」を観ました…観たいと思いながらも見れなかった舞台なので、早くに放送して頂けて嬉しかったです!





専科から美穂恵子さんを迎え、貴族社会の若い男女の禁断の恋を描いた舞台でしたが、若い人達が中心の舞台とは思えないほど一人一人が役に成りきって素晴らしい舞台を魅せてくれて、一本物なので1幕と2幕に分けて観ましたが、見応えのある作品で、生田先生の脚本・演出家としての実力の程を感じた作品でした!




 

侯爵家の若き嫡子・松枝清顕を演じたみりおさんは美しさでは宝塚で屈指の人で、誇り高い貴族の青年らしさ・後半では聡子を激しく愛する様子・その繊細な情感の表現の上手さが感じられて、役的にはこれ以上ないぴったりの役どころに思いました。





松枝清顕の人物像としては…一幕では聡子にバカにされ、子供扱いにされたと感じるや、聡子の心を知って居ながら訪問も手紙も一切を拒否し、聡子の心をもてあそんだり、両親に聡子に縁談が持ち上がった事を知らされたのに、自分には関係の無い事と~きっぱりと両親に伝えるなど~自分の自信に酔い青春を楽しんでいるかに感じた。





しかし宮様と聡子の縁談が勅許されたと聞いた途端に、急に聡子に逢えるよう蓼科に頼んだり~プライドばかりを気にして~清顕の言動が理解できなかった!




後半では理想と、自らの力及ばぬ現実との狭間で、心を揺るがせながら真実の愛に目覚めて行く様子~二人の恋はいずれ終わりが来る事が分かって居ながらも、止められずに~結局聡子は身ごもってしまって~






結局この悲劇は誰が起こしたのでもなく、自分達が引き起こした問題であり、二人ともどんな最期を迎えようと覚悟をしていたと思うが~



個人的には聡子が積極的な時に清顕がもっと素直な気持ちで彼女の愛を受け入れて居れば~とか、両親に聞かれた時、既に自分が好きな相手である事を伝えて居たなら洞院宮治典と聡子の縁談は進まなかっただろうにと思えるし、こんな悲劇は起こらなかったろうにと思えてならない。





伯爵家の美貌の令嬢・綾倉聡子を演じられた咲妃みゆさんは、ナウオンのたどたどしい喋りが嘘の様な台詞の上手さ!伯爵家の若き嫡子・松枝清顕を激しく愛する気持ちが伝わって若いのに聡子に成りきって上手かった!
最後は「月修寺」で自ら髪を下ろし出家しますが、どれだけ辛かっただろうと思いました。





美穂恵子さんは、聡子付きの使用人・蓼科を演じて居ましたが、使用人と言えども凛とした姿が如何にも貴族の使用人らしく品あり貫録でした!




松枝清顕の親友、本多繁邦(珠城 りょう)は、結局松枝に翻弄されながらも、親友として何処までも松枝の気持を大事に尽くす姿に男の友情を感じました。



聡子も哀れだが、清顕も聡子に一目会おうと雪の降る中を月修寺の門前で懇願する日々だったが、聡子の意思は固く~逢えず。清顕は無理がたたって~親友本多繁邦に見守られながら、命を終えたのでした。



 

飯沼茂之役の宇月 颯さんは清顕に使える下僕を演じて居ましたが、使用人の立場で結構清顕に対してうるさく、松枝とは性格が違った様ですが、一人の女性に惹かれ激しく愛し合う様子や松枝に尽くす姿は使用人らしさが感じられて上手かったです!




洞院宮治典役の鳳月 杏さんは、殿下と言う役どころを演じられて居ましたが、寡黙でありながらも毅然とした立ち姿に品があり~、セリフは少ないが上品さも感じられて、歌も上手くて~いつの間にか成長されて居てびっくりでした!




作品としては、二人を中心に貴族社会を描き、無駄のない人物設定や斬新な演出で素晴らしい作品に作られて居ると思いました。

 

 

配役はこちら

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