雪組・全ツ「誠の群像」『SUPER VOYAGER!』を観てきました。(更新)
雪組・全ツ「誠の群像」『SUPER VOYAGER!』を観てきました。
お芝居もショーもどちらも見応えがあり~私のつたない表現力ではとても伝えられないほど素晴らしい舞台でしたヽ(^o^)丿
先ずお芝居の「誠の群像」は、プロローグの揃いの袢纏を着ての勇壮な曲の乗って~全員が颯爽と踊るシーンがカッコ良く~これぞ新選組って感じで惹きこまれましたね~!
その上土方歳三を演じる望海風斗の真面目で厳しい表情は、新選組の副隊長としての貫禄十分で~まさに鬼の土方と言われた所以を感じさせてくれて~歌もダンスもお芝居も貫禄も申し分なく~これぞ大門のはまり役!と思わせてくれました!
大層なセットでは無かったが、バックを変える事で十分様々なシーンに変化して~その雰囲気を感じさせてくれていました。
展開は早く~1時間35分?とは思えないほど内容は濃く~山南(彩風咲奈)と明里(朝月希和)の恋も、土方(望海風斗)とお小夜(真彩希帆)との儚い恋にも切なさが伝わって来て、涙を誘われました!
京都の町を守ると言う役割の新選組は、近藤勇の局長と共に隊士を教育し、統率の取れた武力集団にしようとしてきた中で、横暴で堕落した芹沢(夏美よう)の行動を許すわけには行かず、切腹に追い込むが、その後も~山南に逃亡され、折角、総司(綾鳳華)が自分が切腹すれば良い事ですから~と逃げる時間をくれたのに、山南は逃げず切腹となって仕舞ったり~結局最後を総司が介助することになって~
土方(望海風斗)は局中法度の適用には幹部と平隊士の区別はない!と言い切り~どうもこの頃から~鬼の土方と言われるようになったらしいが~初日の映像で一言一言の台詞を書き留めて居ましたが、あの台詞はここに繋がるのか~と思うと面白かったです。
又沖田総司(綾鳳華)の病が治らぬ病気と知っても「私の命は新選組と共にある」と言って~わざわざ迎えに来てくれた姉を返してしまったり~
後半、血を吐くまで戦うさまが何とも哀れで~何となく見た目が弱々しげに見える綾凰華さんのイメージにリンクしていたように思いました。
そんな土方も武家娘のお小夜(真彩希帆)には、はなから肩入れをしていたようで、お小夜から買い受けた刀が偽物と知りながら「近藤勇が使えば‟虎徹”にもなる」と言い娘を庇い、命を投げ出し謝ろうとしたお小夜に紫陽花を観に行こうと誘ったり~
土方は、恋してる事を総司に打ち明けますが、土方さんも沖田総司だけは信頼し、可愛がっていたようですね!
土方は後半お小夜に再び出会い「こうして再会できた今、運命を感じずにはいられない!」とお小夜も又「私を淫らな女とお思いでしょう~私はこの一夜乱心しとう御座います!」「土方さんも誠の文字に命を懸ける前に~」の下りは、客席は息を飲むほどにシーンとして見守っていたようで~切ないシーンでしたね~!
でもこの後、土方とお小夜が紫陽花の描かれた真っ白い打掛を引きずりながら幸せそうに踊るシーンが素的で~癒され~心を持って行かれましたが、宝塚はこういう場面があるから辛いシーンも観て居られると思いました。
長ねん局長を務めた近藤勇も「もう疲れたから、ここらで自由にさせくれ~」と最期を遂げたようで~、山南から姿を変え榎本武揚に扮した彩風咲奈が、蝦夷の地に土方さんを誘い~土方は最後の侍と言われながらもピストルに撃たれて~息も絶え絶えで黒田に最後をそのピストルで止めを~と頼み、最後を遂げます。
最後の侍の姿はカッコ良くもあり~哀れでもありました。
日本の歴史を振り返るたびに多くの若者が身を投じた幕末の動乱があって、今があると思うと悲しい事ではあるが致し方なかったのかと思えます。
ショーについてはこちらに書きました。
お正月NHK放送の雪組「SUPER VOYAGER~」を観た時の感想はこちら
1997年の星組「誠の群像」を観た時の感想はこちら
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