月組「長崎しぐれ坂」博多座公演を初めて観ました。
月組「長崎しぐれ坂」博多座公演を初めてスカイステージで観ました。
唐人屋敷で匿われる極悪人たちのやり取りを聞いていると、一見宝塚らしくないと思える点も無きにしも非ず~ではありますが、全体的には、唐人屋敷で起こる様々な出来事を背景に男女の恋模様までしっかり描かれていて、そんな中で幼馴染の3人が織りなす心中までもが感じ取れ~思いやりや男の友情を感じる植田先生の作品ですが、演出は日本情緒たっぷりで~何より郷愁を帯びた吉田優子先生の楽曲が素晴らしく~プロローグから心をもっていかれますね!
唯、今回は再演の舞台なのでどんな感じかな~と見始めたのですが、プロローグから松本悠里さんが出演されてなく~あの目が点になるような神田囃~の粋な踊りは観れないのかと寂しさを感じた舞台でもありました。
やはり自分としては、余りにも星組のイメージが強く、いつの間にか比べながら観てしまってる自分が居ました。
とは言いながらも月組さんも良かったですね~!
登場人物としては、とにかく極悪人・伊佐次を演じた轟悠さんの役が、轟さんの存在とリンクする部分があり、圧倒的な大きさを感じますね!
おしまとの愛には、二人の郷愁への思いがあったからでしょうけど、約束を破られた時の伊佐次の悔しさは、どれほど辛かったのか?あの激しいイライラ感が物語っていましたね!
でも最後は卯之助の腕の中で死ねて~男の友情を感じる場面でしたね!
十手持ち・卯之助を演じた珠城りょうさんは…幼いころ受けた恩が忘れられず~口先では捕まえて突き出す~と言いながらも、いざとなると伊佐次に対する優しさが感じられましたね~!
歌もお芝居も上手く、頑張ってはいましたが、プロローグの日本の踊りは今一だったような~。
シーンとして良かったのは、土下座してまでも伊佐次を屋敷から出ないよう懇願するくだりは、珠城さんの真に迫った感じに胸に込みあがるものを感じましたが、最後の船の上では分かって居るからだろうか初演の時ほど涙は無かったです!
囲われ芸者・おしまを演じた愛希れいかさん…役作りとしては、あばずれ~とまではいかないけれど、囲われの身となるまでの、流れ流れてのセリフからは、ちょっとした苦労も感じ取れて~上手いな~と思いました。
唐人屋の酒場の主人・水牛を演じた華形ひかるさんは…とにかく伊佐次を怒らせないよう、優しい店主を演じて居ましたが、人柄がにじみ出ていましたね!娘に対する優しさも感じました!
自称、伊佐次の内縁の妻と称する李花を憧花ゆりのさんが演じていましたが、激しさと優しさが同居する役を演じて伊佐次を激しく愛する役を演じてぴったりでしたね!
十手持ち、ぼらを演じた千海華蘭さんは、ちょっと人の良いお調子者と言った役どころを違和感なく演じて月組では適役かな~と。
らしゃを熱烈に愛する芳蓮を演じた早乙女わかばさん…本当にかわいくて、らしゃへの愛が感じられて素晴らしかった\(^o^)/
新米お役人の館岡を演じた朝美絢さんは、とにかくすごい堅物で、何が何でも唐人屋敷に匿われている伊佐次を、自分の手で捕まえようという気迫が伝わってきましたわ!
台詞もリアル感があり、上手かったですよ!
良いお顔しているし~芝居も上手いし~雪組へ行っても大活躍でさすがです!
らしゃを演じた暁千星さんは…歌は上手かったが、お芝居はもう少し台詞など自然に演じられるともっと良くなるかな~と思いました。
さそり(紫門ゆりや)らっこ(春海ゆう)あんぺ(風間柚乃)の3人が集まって、らしゃの事や、李花を見下すシーンは、セリフがはっきりしていて星組の時より良かった!
兎に角充実した博多座の舞台を、家に居ながらにして観れただけでも有り難く~幸せを感じました。
以前星組の舞台を観た時の感想です。↓良かったら見て下さい。
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