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2019年7月16日 (火)

宙組『不滅の棘』を最後まで観て、愛月さんに心奪われました!

宙組『不滅の棘』を最後まで観て~いかに愛ちゃんのビジュアルが美しく~お芝居・歌共に実力があり~ぴったりの役だったのか!を感じる舞台で、心奪われました!


脚本・演出/木村 信司

公式にも書いておりますように出演者が白い衣装で統一され、セットは驚くほど簡素化された中でのお芝居でした。

真っ白い長いミンクのコートをひるがえして、大スターとなったエロール・マックスウェルが、4人もの女性達を侍らせながら唄い踊る様子は、正に愛月さんの魅力ここにありのシーンで、女性たちからモテモテのエロール・マックスウェルが、まるで愛月さんその者に感じてしまいました!


怜美うららちゃんは、いつかトークデラックスの中で退団して初めて観た宝塚が「不滅の棘」だったそうですが、「あの白いコートを着てあれほど似合う人は居ないんじゃないか?」と仰っていて~私も全く同じ気持ちでした。

明るく楽しげに唄う時も、暗いお芝居も抑えながら~良く心情を表現して上手かった!

 

プロローグから一人の女性に愛を迫られますが、何度も拒否しながらも辛そうで~結局最後になって観ればこの女性だけを愛していたことが分かります。優しかったエリィ(愛月ひかる)は、相手を辛い目に会わせたくないと言う優しい気持ちから、絶対に恋はしないと決めていたのでしょうね!


この舞台では衝撃のラストシーンを迎えるまで、エロール・マックスウェルと関係のあった男爵未亡人とその娘・息子の事等が詳しく書かれていますが、本当に恥ずかしいほどひどい母親ですね!


持ち出してはいけない赤い封筒を渡すことを交換条件として結婚を約束した娘に対して、ひどく罵り~自分が娘の代わりにエロール・マックスウェルと一晩共にしてしまうと言うひどい母親ぶりで衝撃でした!


娘は自殺してしまいますが、母親は娘が自殺したことで自分の行為を後悔し~「殺して~!」と叫びますが、家に入れて貰えなかった息子は、母親にあきれ果て~「一生生きて苦しむが良い!」と言い残し、母を見捨てて立ち去ります。本当に殺伐とした親子関係に驚きでした!

彼が裁判に助言したり、男爵夫人と一夜を共に過ごしたのはお金が欲しかったからではなく赤い封筒に入った調合法欲しかったのです。

 

最後の衝撃のシーンはサインが本物ではないとアルベルト(澄輝さやと)に言われたが、50年前に貰ったと言うカメリア(美風舞良)がラブレターを見せ証明してくれました。


そしてここからは、自分が348年生きた事を信じて貰えない周囲に対して、自ら生い立ちを話し始めるのでした。


本当の名前はエリィである事・348年生きた事・ルドルフ2世の医者だった父がルドルフ2世に命じ不死の薬を作り、実験台として自分が使われた事・不死~それはあらゆる病気に掛からず~あらゆる怪我にも耐えられる薬等々~。


それでも周囲が怪訝そうに見守る中、これでもかと言わんばかりにポリスからピストルを奪い、周囲が止める暇も無く自分の胸に向けてピストルを放った!真っ赤な血で染まった胸を見せ、彼はすぐに立ち上がる。彼の言葉が証明される。


だが自分の不死を誰が証明したらいいのか、誰も私より長くは生きられないのに~


ルドルフ2世は父をペテン師とみなして処刑した。

様々に身分を変え、これまで生きてきた事・そしてある時一度だけ女性に心を奪われた。その相手こそフリーダ・ムハ(遥羽らら)の祖先フリーダ・プルス(遥羽らら)だったことを明かす。そしてフリーダ・ムハに「私はお前の祖先だ!と初めて明かした。

「お前には幸せになって欲しい!」と言った事も今になれば分かります。

だが信心深かったフリーダ・プルスは、薬は神の教えに背くものと考えて、生まれたばかりの息子を連れて調合法と共に自分の前から姿を消した。私は彼女を探してあらゆる所を彷徨ったが観つけることが出来なかったと言う。

そして今、思い出すのはフリーだの笑顔と我が子の泣き声だけだと言う。そして時折胸に刺さった棘がうずくそうだ。

そうか!それで題名が「不滅の棘」と分かった。


随分長いシーン、辛そうに悲しそうに一人でセリフを言い続けた愛月さん。

この衝撃のラストシーンを観て、愛月ひかるに心奪われない人が居るだろうか?と思った。

♪お前を再び抱きしめられたら~この世で2度と会えない~と唄う愛月さんの頬に涙が光る~

何年生きたとて、愛した人に会えるわけでなく、周囲を羨むエリィ。


私は、薬の効果が無くなる時、死ぬのではなく消えるのだと言う…そして消えた。

 

遥羽ららさん…裁判の原告としての発言が理知的で、品があり~女性としてもとても可愛くて~愛月さんの相手役にぴったりに思えました。


愛月さんは、舞台が終わっても笑顔は観れず~でもご挨拶の時はちょっとつまづいて~何度も取り繕うとしていて素をのぞかせていました。

何度もアンコールで幕が開き、遥羽ららさんとのデュェットを魅せてくれました!

愛月さんは、ご挨拶で「朝起きた時、今日で終わってしまうのか」と思ったそうで、あっという間に過ぎて行ったそうです。

エロールと言う役に出会えた事・この役とお別れするのが寂しい事・この役で経験させて頂いたことを学んだことを、次の公演にも活かせるように男役としてさらに成長して行けるように~日々精進して参りたい」と意欲的なご挨拶をされていましたが、途中、彼が劇中でも言っているように~と言いながら、つまづいて、思い出しながら~「終わりがあるから今と言う時間が意味もあるし~価値もあると。」繋げて、何度もわかっているんですよ!と言い直す愛月さんが可愛かった!

「本当にこんなに詰めが甘い私を木村先生を初め、メンバーに支えられて~今日を迎えられました。」と挨拶され、愛月さんの人柄が滲み出ていたように思います。

印象に残る良い舞台でした!

 

 

 

 

 

 

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