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2020年5月20日 (水)

『龍の宮(たつのみや)物語』を観て。

『龍の宮(たつのみや)物語』を観ました。


『龍の宮物語』は夜叉が池伝説を軸に~浦島太郎をモチーフとして創られた指田珠子先生作・演出の宝塚デビュー作品です。


伝説と言うだけあり、現実味に欠けるストーリーではありましたが、主演の瀬央さん扮する清彦の優しさ誠実さを感じる役がぴったりで~有沙さんの強気の物言いに怪奇を感じたり~天寿さんの観た事も無い強引な支配力に、いやらしさを感じたり~天華さんの活躍に成長を感じたり~
何時もと違った生徒さんを観ることが出来、良かったです。

 


プロローグ、番傘をさして現れた伊予部清彦(瀬央ゆりあ)白地に絣の着物を着て~袴をはいて~首には長いストールを巻いたその清々しい書生姿は瀬央さんにぴったりでしたね~!

 


初めて玉姫の姿を見て惹かれる清彦、だがさえぎられて~瀬央さん観る度に歌が上手くなっていますね!

 

公式も見ずに、唯瀬央さんが出演する事だけで観始めた舞台映像は、最初謎だらけでしたが、最後まで観ると人間の恨みつらみの心はいつまでも消えないモノなのかな~と思えたりしましたが、最後やはり愛は美しいと思える世界で良かったです!

 

 

実業家島村家の書生・伊予部清彦は、仲間達との百物語で、夜叉ケ池の怪談話を知る。

 

伝説は昔、雨が降らず村の長者の娘を生け贄として風神様(天寿光希)に捧げたと言う伝説を知り、度胸試しに一人池へ向かった清彦は山賊に襲われている娘に遭遇する。

そしてお礼に~と連れて行かれた夜叉が池の底の龍の宮で…お酒や料理で持て成され~大勢の男女が唄い踊り、清彦は客人としておもてなしを受けて居た。

黒山椒道(大輝真琴)がその場を取り締まって居た。女性たちに持てはやされる清彦は、まるで浦島太郎の様だった!

 


え~?池の底で?もうこの時点で現実味が無く~興味が薄れてしまいますが、その中で面白かったのは紫りらさんが頬を真っ赤に塗り、今まで観た事も無いおどけた様子にびっくり!(*^-^*)

 

ゲームをする内に玉姫が発した「悪党ならば良かったのにな~!」の言葉の裏は、もし悪党だったらどうしたと言うのだろう?

有沙さん、綺麗な声で上手いですね~!


玉姫(有沙 瞳)の姿は美しく妖艶で~優しい物言いをする清彦に対し少しも楽しげな様子は無く、常に恨みを抱いたセリフや行動はなぜなのか?知りたい気持ちで何となく最後まで観入ってしまいましたが~その理由は舞台の途中まで明かされる事は無く、前半は薄気味の悪さと怪奇さだけを感じる舞台でした。



清彦が龍の宮を逃げ出した時に、二つの呪いが掛けられていたとか~一つは絶対に明けてはならないと言う玉九重と、地上との時間差が30年・その為以前の下宿先に着いても百合子さんと思ったら百合子の娘だったり~

自分の周りの人たちは誰もが歳を取り~自分だけが若いままで~でもその中に下宿先の百合子の父親だった島村政光(美稀千種)が、借金の取り立て人(銀山)となって居たり~

 

清彦は、百合子(水乃ゆり)と言う彼女と噂される人が居たのになぜ玉姫に惹かれて行ったのだろうか?


清彦が夜叉が池に行ったと聞くと、山彦(天華えま)が「何で止めないんだよう!」「又同じことが起きるのか!」♪因果は巡り~と唄っていたが、何か知って居るのだろうか?と疑問だらけだったが、天華さん随分と低音で上手くなっていてびっくりした。

 


最後まで観て分かったが、昔、お祖父さんが起こした事件によりずっと恨みを持って居るとか、



風神は、玉姫が少しでも他の男に気を許そうとすると「あなたが人の子であった事を恋しがらせると唄っていて~、自分から離れると元の龍の姿に戻る~等と脅し、強い支配力で玉姫を縛り~自分の傍から離さなかったようだ!強い天寿さんの姿も初めて観た様な~

 

玉姫は清彦に対していつも楽しげでは無く~怒って居る様な感じで~清彦は♪近づけば離れ~離れれば近く~男と女の戯れに似て~とか、触れる事の許されぬ一夜~!と唄い、玉姫は清彦が誰なのか知って居たようだったが清彦は何も知らず~玉姫が何を求めているのか知りたがっていた。

清彦が池に落ち助かった時は、笑顔で優しくしていたが、龍神は情でも移ったか?と焼きもち風な言葉、


そして玉姫は、もう少し待ってやろうかと揺らいだ私が愚かだったよ!とか~お前を返すわけがないだろう!あいつと同じ血を引くお前を!とここへ来てやっと本性を現した玉姫。あの男に裏切られて人ではなくなった!この怒りは血が途絶えるまで消えはしないのだ!恨むのなら己の祖先を恨め!この者を殺すのは一度待ちましょう!その代わり二つの呪いを持たせます。と言って玉九重を持たせ、後はお帰りに成れば分かる事と言う。

 

 

地上へ戻った清彦は山彦に合い、夜叉が池事件は、千年以上昔の事とか、昔愛し合った男女が居て、村は大干ばつ・飢餓で娘を生け贄で池に
沈められ、必ず迎えに行くと言った男はその約束を破り娘を裏切ったとか~娘を裏切った青年は何と清彦の祖先だったと聞かされる。


後でわかった事だが、池には2度と近づくなと言った山彦は震災で亡くなっていたとか~えっ?~じゃ~あれは幽霊?


池に近づくなと言われたのに再び池の傍に現れ、玉姫に遭った清彦は、玉姫は最初は清彦に惹かれる気持ちを殺して居たが、何か一つ願いがあるならば~と聞くと、自分を殺してほしいと清彦に頼むが気が弱い清彦には殺せなかった。

 

素行している内に龍神が出てきてもみ合って~玉姫は、清彦を庇い、龍神から守ろうと龍神の前に立ちはだかり斬られる玉姫。

そのお顔が今までに観た事も無いほど幸せな顔をしていたと言って悔しがる龍神は大声でわめいていた。


玉姫にはもう恨みつらみの心も無く清彦の腕の中で息絶える時が、最高に幸せな最後だったのかもしれない。

 

フィナーレは、お芝居の雰囲気を一変し、天華えまさんを中心に激しいダンス・女役さんが加わったり~続いて瀬央さん中心のダンスに成り、瀬央さんと有沙さんのデュェットと続き、暗かったお芝居を明るく華やかなダンスで締めくくり幕となりました。

 

瀬央さんは、ご挨拶で台本を手にしたその時から指田先生の世界にのめりこみ、心臓を掴まれて、それぞれがどう生きるか役と向き合い~壁にぶつかり~挑戦し、時が経つのを忘れ~お稽古に没頭した日々が愛おしいと、全ての方に感謝されていました。

 

バウ公演でのそれぞれの活躍に感心しながら観入った舞台で、今後の活躍が一層楽しみです\(^o^)/

 

主な配役はこちら 

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